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若い力 沖島の助け舟

若い力 沖島の助け舟

定期船長候補 協力隊2人

近江八幡市採用 1年後デビューへ

地域おこし協力隊を委嘱された平尾さん(右)と杉浦さん(左)。冨田さん(中央)のもとで学び、船長を目指す(近江八幡市で)
地域おこし協力隊を委嘱された平尾さん(右)と杉浦さん(左)。冨田さん(中央)のもとで学び、船長を目指す(近江八幡市で)

 近江八幡市は、琵琶湖の有人島・沖島と対岸を結ぶ定期船の船長候補2人を「地域おこし協力隊」として採用した。島の高齢化、人口減少で沖島町自治会が運航する定期船は船長の担い手不足の苦境にある。2人は沖島に移住、まずは運航に必要な船舶免許の取得を目指す。(中村総一郎)

 地域おこし協力隊を委嘱されたのは、大阪市出身で管理栄養士や介護支援専門員の資格を持つ平尾友里さん(35)と、京都府出身で県立大を今春卒業し、下宿していた彦根市から移住した杉浦健介さん(23)。近江八幡市が昨秋実施した募集に手を挙げた。

 平尾さんは「自然の中で生活したい」と以前から考えており、1年ほど前に沖島を訪れた際、「ここで暮らしてみたい」と思うように。「生活に必要不可欠な定期船を維持継続し、沖島の魅力を発信したい」と応募した。

 杉浦さんは卒業後の進路を考えていた時、地域おこし協力隊の募集をネットニュースで知り、沖島を訪問。「定期船を継続、発展させるミッションに興味を持ち、挑戦したくなった。島の暮らしにも興味があった」という。

 委嘱式は今月3日に市役所であり、小西理市長が「沖島には地域おこし協力隊として活躍する先輩もいる。島民の期待は大きい」と激励。11日には沖島漁港にとめた定期船内で島民らに紹介され、「頑張ってや」と歓迎を受けた。

 定期船は1日12往復(日曜10往復)。船長3人が交代で2人ずつ乗船、操縦と船内業務を分担してきたが、1人は3月に一線を退いた。このため、沖島町自治会は、地域おこし協力隊の2人とは別に免許を持つ船長候補1人を新たに採用している。

 現船長の冨田甚一さん(67)は「船長候補が来てくれてうれしく、ほっとした。免許取得後、練習を重ね、一人前に育てたい」と話し、2人を
操舵そうだ
室に案内した。自治会長の茶谷昭一さん(75)は「若い人が小さな島に来てくれて本当にありがたい。定期船は生活の足として欠かせない」と期待した。

 市によると、2人は船長になるために必要な「2級小型船舶操縦士免許」「特定操縦免許」を今月中にも取得。その後、現船長らのもとで運航業務を学び、1年後をめどに船長になるという。

 「定期船は沖島の生活、観光になくてはならない。船長として働けるよう頑張る」と平尾さん。杉浦さんは「まずは島の人と仲良くなり、信頼、頼りになる存在になりたい」と話している。

[紹介元] YOMIURI ONLINE 若い力 沖島の助け舟

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